CAMPAGNOLO #I 14/16歯フリー抜き工具
1970年代頃よりの古い中古のフリー抜き工具になります。ブログ中「CAMPAGNOLO catalogue n.17」(1974年)のP87に掲載されている#I(アイ)のフリー抜き工具は、鉄製全長約330mmの柄(#I I/2)に14T/16Tのフリー抜き工具(#704)が取り付けられております。また、13Tの差し替え工具(#704/1)も掲載されています。このカタログでは不明瞭ですが、13Tの差し替え2爪工具は、#704工具の内側2爪溝に差し込まれて使用されるもののようです。
出品の14T/16Tの2爪付属のフリー抜き工具が差し込まれた#Iは、柄に「BREV CAMPAGNOLO」の刻印があります。CAMPAGNOLOの年代別カタログを紐解くと、同様のフリー抜き刻印の名前形状は色々あり、出品のものは「CATALOGO N.12」(1953年)当時のものと推量されます。当時の説明書きでは「ハブから14及び16歯のフリーホイールまたその他の一般的なタイプのネジを外すための特別な非常に軽量なスチールレンチ」と表記されています。ちなみに、13Tの差し替えオプション工具(#704/1)が、カタログに見られるのは「Catalogue No.16」(1968年)からのようです。
出品の初期型2本爪タイプのフリー抜き工具は、初期レジナのフリー抜きにも適合するようです。全長334mm、フリー抜き深さ15mm/幅35mm、全体実測重量332g。長尺によりトルクが掛けやすく、真鍮金ブラシによるサビ・汚れ落とし研磨を行いましたが、長期保管によるサビ・キズ・汚れは残っております。フリー抜き本体の使用感はありますが、著しいキズ・汚れ・サビなどは見受けられません。メイン写真のものが全てになります。他サブ写真をご覧下さい。
商品ストーリー
自転車競技者のトゥーリョ・カンパニョーロは、実家が作業場を持つ金物屋で、競技者の経験を生かし、自転車部品製造を1933年ヴィチェンツァで始めました。それがロードレーサー部品専業メーカーとして、シマノ(日本)、SRAM(米国)と共に世界市場を寡占するカンパニョーロ社の始まりでした。
トゥーリョの発明した「クウィックレリーズ」ハブについての開発話として、「ドロミーティ(イタリア北東部の山地)のオーネクロス峠のレース中、車輪の取り外しを試みたが、凍り付いた泥のため、当時のウィングナットをかじかんだ手で緩められず、外せなかった苦い経験」が、元になっているという話です。カンパニョーロ社の今日の業績に繋がった理由として、製品の性能・技術革新、製品とサービスの質の3つの基本的なコンセプトがなしえたことと言われています。
カンパ製品でひときわAの目を引いた1970年代のメカは、ワイヤー1本の縦型のパンタグラフ式で、変速機構位置が余り変化せずに、安定した動作を維持するリヤ変速機でした。1950年代に発表、改良された製品は80年代まで続く製品でした。リヤ変速機のヌーボ・レコードを含む「レコード・ロード・グループ」のコンポーネントで組み付けられた、オールカンパのロードレーサーが、フルオーダー車の頂点でした。その後、本カタログにあるスーパー・レコードのコンポーネントが、発売されました。
1974年発行の100ページに及ぶ、しっかりしたカタログです。スーパーレコード以下幾つかのコンポーネントを掲載、ツールケースの実物を見た時の圧倒感は、今でも忘れられません。
(2020.6.23)
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