VAR #51 スポークレンチ
1970年代から工具箱の隅に眠っていた中古のVARのニップル回しです。当時#14-#15のバテッドスポークを使用していましたので、#13のニップルはほとんど使っておりませんでした。(フレンチサイズとBSCを混同していた) 「ニップル回し」という言葉を普通に使い、身に染みついていますが、今回VARのカタログを紐解いて「スポークレンチ」という呼び名を海外では使っていることを知りました。VARの工具は荒削りで丈夫な様子が大変気に入っておりますが、ものによってはフレンチ規格で(輸入・市場に放出され)BSC規格の日本にマッチしないものも、時にはあるようです。フランス圏から直輸入の完成車には必要なフレンチ規格工具なのでしょうが。
サブ写真の1970年VARのカタログにはこの#51をこのように説明してあります。「プロ仕様のスポークレンチ : 鍛造鋼、焼き戻し加工済みの溝。13-15-16(モペット)-17のフランスゲージスポーク用 長さ60mm、重量50g」。元の色が分からない位に変色? して茶色っぽくなっていますが、全体を真鍮金ブラシで研磨しました。溝やブラシの回らない部分には多少のサビが残っております。表面は荒削りで無骨一徹のVARらしい出来上がりです。実測の長さ62mm、重量47g、溝側に「VAR」、反対側に「13」の各刻印があります。サイズは「13」・フレンチサイズ-3.3mmと思量されますが、該当するニップルも無く、正確な測定器もないので確定値は分かりません。回転つまみ部分が大きいので高テンションは期待出来ます。メイン写真のものが全てになります。他細かい個所はサブ写真をご覧下さい。
商品ストーリー
1970年代、VARの工具を選んで購入・使っていたわけではありません。自転車をいじり倒していた頃、大阪「トモダサイクル」の ゛ニューワールドパーツ ゛という部品カタログを見て、専用工具がいろいろあると知りました。私が通っていたサイクル専門ショップで購入する工具は、概ねVARのものだったのではないでしょうか?
ある時、スポーク折れで ゛振れ取り ゛に入った自転車店が、先進的に色々扱っていたサイクルショップだったのかもしれません。その後、どのような経緯かは良く覚えておりませんが、その自転車店でVARの振れ取り機(No74)を購入することになりました。その時に「VAR CATALOGUE GENERAL 1970」を手に入れた?……としか思い出せません。いつの頃かは、分かりません。
1970年発行のカタログで、自転車用ツール・原付(モペット)とオートバイ用ツール・いろいろなツールの3章構成になっています。自転車章のパーツ別配番号は、他の年度のカタログと共通番号になっています。丁寧に細部まで書かれたイラストは、ダニエル・ルブールによるもの?……かと見えますが、これはAの勝手な思い込みです。これほどの数の専門工具イラストを、自転車に馴染み始めた頃に目にする機会に恵まれた事を、後に感謝しました。VARのような工具を使っている街の自転車店は、スポーツサイクルと言われる、専門ショップが多かったからです。
VARという企業は、どういう歴史をたどってきたのか? 検索では、同名の新しい企業しかヒットしませんでした。フランス国内にヴァール県(VAR)という第一次大戦頃に鉱工業が盛んな所があったようですが、VARとの繋がりは分かりません。
(2020.7.18)
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