『マルシェルコラム』作品づくりの刺激になる記事を配信中!

ステンドグラスで作る、富士山模様の面格子雑貨

見出し画像
ハンドメイド作家さんに作品の作り方をご紹介いただくこのコーナー。
今回は、台湾を感じさせる雑貨を制作する台湾再現雑貨 neccoさんにご協力いただき、「台湾の窓辺でよく見かける富士山模様の面格子雑貨」の作り方を解説いたします。(マルシェル運営)

用意する道具や材料について

用意する道具や材料について
■用意する道具
ステンドグラスは、カット時にステンドグラス研磨機が必要であったり、研磨で小さなガラスが飛び散ったりブラックパティーナという劇薬を使用したりするので、初めは教室や工房に行く事をお勧めします。
ガラスの研磨やカットの方法は幾通りかありますが、今回は台湾再現雑貨 neccoが普段使っているもので説明していきます。

・エプロン(できるだけ厚みがある生地か熱に強い生地)
・ゴーグル(目の保護用。お使いの眼鏡で代用も可)
・作業台(高温のハンダが落ちる事もあるので、厚さ2cm以上の木材など)
・ステンドグラス研磨機(ルーター)
・ガラスカット用定規
・キッチンペーパー数枚
・衣料用ゴム手袋(薬剤から手の保護するため)

① 手袋(熱を通しにくい物)
② ハンダゴテ(ステンドグラス用)
③ ハンダゴテ台(ステンドグラス用)
④ パワーコントローラー(ハンダゴテの温度をコントロールする)
⑤ ガラスカッター(ステンドグラス用)  
⑥ ランニングプライヤー(ステンドグラス用) 
⑦ ペンチ 
⑧ 平ヤットコ(ハンドメイド用で十分です)
⑨ ニッパー 
⑩ ヘラ(ハサミの背等で代用も可、今回は円柱の木材を使用)
⑪ ピンセット
⑫ 油性ペン(細書き)
⑬ 筆2本
⑭ 綿棒数本(片面が細い物が便利)

■用意する材料
A. 板ガラス(今回は2種類)
B. ハンダ1本(ステンドグラス用)
C. カッパーテープ 5/32in(4mm)(ステンドグラス用)
D. ワイヤー(銅0.9mm)
E. ワイヤー(真鍮2mm)
F. カッティングオイル(ミシン油や植物性油での代用も可)
G. 燃料用アルコール
H. フラックス(ステンドグラス用、ハンダ付け用促進剤)
I. ブラックパテイーナ(ステンドグラス用、ハンダ部分を黒くさせる液)※劇薬
J. ポリワックス(ステンドグラス用、仕上げ磨き用のオイル)
 

ステップ① ガラスをカットする

ステップ① ガラスをカットする
①サイズや使用するガラスを考えながらデザインの下絵を作ります。今回は2種類のガラス(フローラガラス、クロスガラス)を使用します。
②下絵のサイズ通りにガラスに油性ペンでラインを引きます。ガラスカッターの後にある蓋を取り、中にカッティングオイルを入れます(小皿にオイルを入れて先端だけにつけても可)。先ほど引いたラインを目安にガラスカット用定規をあて、途中で止めたりカッターをガラスから離さず、一気に引き切ります。この時点ではまだガラスに傷が付いた状態です。カットしたラインとランニングプライヤーについている線の部分を合わせて、ギュッと挟むとガラスがカットされます。
③カットしたガラス面のバリや角の鋭くなった部分をルーターで削ります(ゴーグルを装着)。
 

ステップ② カッパーテープを巻く

ステップ② カッパーテープを巻く
①カットしたガラスを、燃料用アルコールを含ませたキッチンペーパーで丁寧に拭きます。この時に油性ペンのラインも拭き取っておきます。ガラスの角を避け、角から5〜10mmの辺りからカッパーテープを巻き始めます。幅4mmのカッパーテープの真ん中にガラスを置き、テープを指でくっつけます。
②左右の幅が均等になっていれば、そのままテープを巻いていきます。大きめのガラスの場合は、スタート部分に貼ったテープをテーブルの上に置き、ガラスをパタンと倒す様な要領で貼っていくとズレにくいです。巻き終わりは数ミリ重ねてハサミで切ります。 
③巻き終わったら、はみ出ているテープを左右同時に折り曲げていきます。4辺全て折り曲げてから、爪を使って角のテープを折りたたみます。 
④粘着力を強化するため、ヘラで擦っていきます。ゴシゴシやると破れる事もありますので、同じ方向に擦りテープの皺を取っていきます。カットしたガラスの全ピースにこの作業を繰り返します。
 

ステップ③ ワイヤーで面格子を作る

ステップ③ ワイヤーで面格子を作る
0.9mmの銅ワイヤーを使って、下書きの面格子部分を作っていきます。
縦と横のライン各2本、雲1本、富士山1本、月2本のパーツをヤットコで曲げて作り、ニッパーでカットします。
 

ステップ④ ガラスにハンダをのせる

ステップ④ ガラスにハンダをのせる
①ハンダは高温になるため、作業台を用意します。ハンダにパワーコントローラーを付け、コントローラーを70%〜80%くらいに設定しておきます。ここからは、必ず手袋とゴーグルを装着してください。※今回、手袋はホームセンター等で売っているゴム引きの物を使用しています。 
テープを巻いたピースを下書きの上に並べます。ガラス同士が隣り合う箇所にフラックスを塗り、数カ所点止めとしてハンダをのせます。ズレがなければ、そのままカッパーテープ部分全てにフラックスを塗り、ハンダをのせていきます。ハンダはかまぼこの様にこんもりとした形に仕上げると綺麗です。
裏面も同様に仕上げ、もう一度表面に戻りハンダが崩れていないかチェックをします。この時、裏面のフックが付く箇所は薄くハンダを付けるだけにしておきます。
②サイドのハンダはガラスを立ててのせていきます。面格子が入る部分は面格子が入ってからしっかりハンダを乗せていくので、今は薄く乗せておきます。
 

ステップ⑤ 面格子部分をガラスにつける

ステップ⑤ 面格子部分をガラスにつける
①ステップ3で作ったワイヤーのパーツにフラックスを塗り、ワイヤーの表と裏にハンダを乗せます。この時、ワイヤーは高温になるのでピンセットを使用すると便利です。この段階で、月の2つのパーツはハンダで繋げておきます。 
②下絵の上にガラスと面格子パーツを置き、長さを調整します。縦パーツと横パーツ、雲パーツは長すぎる箇所をニッパーでカットします。
横のライン、縦のライン、雲、富士山、月、と重ねて下になる順にハンダでとりつけます。下絵と多少のズレがある場合は、ワイヤーの角度を変える等、バランスを見ながら留めていきます。
 

ステップ⑥ フックをつける

ステップ⑥ フックをつける
①2mmの真鍮ワイヤーを60mmにペンチで切り、15mm箇所を曲げて少し鋭角なL字型のフックを作ります。2mmのワイヤーはヤットコでは曲がらないので、ペンチで曲げてください。 
②出来たフックにフラックスを塗りハンダを全体にのせておきます。左手でフックを持ち、フックが取り付ける箇所から左右に歪まない様に注意しながら、軽く仮留めをします。ワイヤーはかなり高温になりますので、ピンセットかヤットコで押さえてもOKです。この時、ガラスの下のラインより5mmほど上にフックのカープ部分がくる様に付けます。 
③机の上に置いて角度等を調整し、問題がなければフックをハンダでしっかりと取り付けます。
 

ステップ⑦ ハンダを黒くする

ステップ⑦ ハンダを黒くする
①ここからは高温にはなりませんが、薬品からの手の保護のために手袋を衣料用ゴム手袋に変えます。 
ステップ6まで出来た作品を、キッチンペーパーと綿棒を使ってアルコールで丁寧に拭いていきます。ハンダ部分の銀色がピカピカになるくらいまで拭いておくと、この後ブラックパティーナがしっかりついて真っ黒になってくれます。
②綺麗になったら、フラックスを塗った時とは別の筆でブラックパティーナをハンダ部分全てに塗っていきます。塗ると直ぐに黒く変色していきます。
 

ステップ⑧ ポリワックスで仕上げる

ステップ⑧ ポリワックスで仕上げる
変色したパティーナを、キッチンペーパーと綿棒を使ってポリワックスで磨き、パティーナ部分を保護していきます。ゴシゴシ拭くとパティーナが剥がれますので軽く押さえる様に塗っていきます。この時、ガラスに着いているパティーナはしっかり取っておきます。
一晩置いてポリワックスが乾いた上から、もう一度ポリワックスを塗ります。乾いたら完成です。
 
■Profile:
・台湾再現雑貨necco
台湾が好き過ぎて、ガラスとコンクリートと植物を使って台湾を感じる雑貨を作っています。
今回は、台湾の窓辺でよく見かける富士山模様の面格子雑貨の作り方をご紹介します。

Web https://www.necco-no.com
Twitter https://twitter.com/Jm7nC/
Instagram  https://www.instagram.com/chiruchiru7581/


・撮影協力:アトリエ山口【苦楽園グラスアート教室】
Instagram https://www.instagram.com/atelier_ay_class/