「あの日の日常」を写真に残す
ママのための写真、子どものための写真を残すため、家族写真の出張撮影をしています。
また子どもが自立したときにママが見返せるよう、子ども自身が愛されて育ったことがわかるよう、写真整理についても発信しています。
いつもの日常にこそ愛おしいが詰まっている、そしてそこに子ども以外の人気(ひとけ)があることで、あの日の日常が蘇ると思っています。
いつかは「あのとき」になるから、「このときね」と写真を見ながら会話をして記憶に残るように、今は撮影と写真整理をしています。
七五三などの記念撮影でも、お支度のシーンを撮影したり、感情を引き出す声かけをしたり、黒子のように家族が作る空気感を撮影したりと、その時々で対応を変えながら、いつもの日常が感じられるシーンを少しでも残せるよう撮影することにこだわっています。
人見知りだったこと自体も写真に残したい
例えば、人見知りのお子さんの撮影でなかなかいつもの笑顔がでない場合は、小道具を用意して行ったり、お子さまの性格を見ながら徐々に距離を詰めたり、ご家族に協力していただいたりと、ありとあらゆる手を使って笑顔の写真を撮ることにもこだわることもあります。
ですが、このとき人見知りだったこと自体も愛おしく感じるので、残してあげたいと思っています。
着物を着たくなくて逃げ回る姿や、緊張している可愛い様子、着物にスニーカーで元気に遊ぶ姿。
そういった、型にはまった笑顔以外の出来事を写真に残して、それをママたちに喜んでもらえたときは、とても嬉しく思います。
出張撮影だからこそできる今らしさを残していきたいです。
ママたちの大変な時期に関わる貴重な機会に感謝
マタニティフォトとニューボーンフォトを続けて撮影させていただくと、ママたちの妊娠から出産時のエピソードを伺うことができます。
妊娠がわかったときの嬉しさ、つわりの辛さ、不安に思って涙がでた夜のこと、どんなお産だったか。
それぞれ違った気持ちを聞きママと赤ちゃんを想って撮影するとき、そして生後たった2週間ほどの赤ちゃんを撮影するときは、貴重な機会に感謝して、ママと赤ちゃんを抱きしめるような気持ちで撮影しています。
ママが体型を気にしたり、産後間もない大変な時期で撮影を迷われたりもする撮影ジャンルではありますが、あのとき撮影をお願いしてよかったと言っていただけると、私も撮影させていただけてよかったと、心から思えます。
「とてもいい仕事してるよね」と応援してくれる母の存在
私が家族写真が好きで仕事にしたのは、母がたくさんの家族写真を残してくれた影響があると思います。母から「とてもいい仕事をしているよね」と言われたことがとても嬉しくて、悩んだときにはその言葉を思い出しています。
以前、休みをとって母の田舎に一緒に帰省した際、母の親戚の家族写真を撮ってまわったことがあります。そのときの写真を見て、このとき撮ってくれて本当によかったと言ってくれます。
悲しいことに、田舎の祖父母の兄弟たちが亡くなっていってしまったときにも、「あのとき一緒に来て撮影してくれてよかったよ」「あのときの写真飾ってくれてるんだって」と教えてもらって。そういった言葉が、ああ、これからも続けていきたいなと思わせてくれます。
今後は、写真整理アドバイザーとしての活動にも力を入れ、撮って終わりにしない見返せる形を伝えていきたいです。
また、我が家の撮影の中で「私が欲しい」写真をこれから追求していきたいと思っています。
■Profile:
このときね くまくらみき
「このときね」と親子で話せる写真を残す、ママのための出張フォトグラファー・写真整理アドバイザー。記念日だけではなく、愛おしい日常を残す撮影をしている。2015年にフォトスタジオから独立しひとりで活動している。
HP https://pkumastudio.com/
Instagram @konotokine_camera