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セメントで固めた秘密を販売する「ひみつ屋」

見出し
マルシェル1周年企画として始まりました、「注目のクリエイターズインタビュー」。
今回は、ひみつ屋さんをご紹介します。お客様ご自身で紙に書いた「秘密」をセメントで固め、オブジェとして販売する、というユニークな活動を行うひみつ屋さん。「ひみつ」と大きく書かれた、真っ黒でピカピカ光る屋台を引いて現れると、通りがかった方々が興味津々で集まってきます。現在はホームページやツイッターの他、「ひみつ屋リモート参加キット」を販売するなど、リモートで秘密を集めています。
行き当たりばったり、たどり着いた先々で、みんなの秘密にそっと触れるひみつ屋さんの存在。今回は、その背後にある活動背景について伺いました。(マルシェル運営)
 

秘密をセメントで大切にかためる

秘密をセメントで大切にかためる
お客様ご自身で書いていただいた「秘密」をセメントで固め、オブジェとして販売しています。行き当たりばったり、老若男女の秘密を集めてきました。
内容がわかるまではドキドキするのに、知ってしまった途端に興味がスッと醒めてしまう「秘密」。

その不思議で儚いチャームポイントを大切に、頑丈なセメントでコーティングし、簡単に見られないようにしています。オブジェご購入後の「秘密」の取り扱いは、購入された方におまかせしていますが、私自身は、どんな秘密が書かれているかは絶対に見ないようにしています。
 

苦労したこと

苦労したこと
2019年までは自作の屋台を引いて、秘密を集めてきました。
活動をしていく上で苦労したのは、屋台作り。面白ければ道行く人の目にとまり、秘密がたくさん集まるだろうと思って作り始めましたが、すごく大変でした。

素人が設計から材料調達まで一から全部作ろうとすると、時間がかかるんです……。最初は小さいキャスターで動かしてみましたが、つっかえてまともに動かないので、大きいタイヤに変えました。

実際に屋台が出来上がると反応がよく、見ず知らずの人に「何しているんですか?」と声をかけられたりして、たくさん秘密が集まるように。さらに秋葉原のLED屋さんと相談して、屋台をピカピカ光らせたら、より目立つようになって、夜のサラリーマンや酔っ払いからも秘密を集められるようになりました。
 

秘密を通して、ほんの少しお客様の人生に触れる

秘密を通して、ほんの少しお客様の人生に触れる
普通に生きていたら、見ず知らずの人の秘密に触れることなんて絶対にないですが、「ひみつ屋」の活動を通して、自分以外の人の人生にほんの少し触れられることに、心震えます。

とある女性が「自分のムダ毛を抜くのが趣味だったけど、最近永久脱毛してちょっと寂しくなっちゃったっていう秘密を書いたんですよ」って教えてくれたことも。私は一生経験しないことだよな、と印象に残りました。

初対面でも真剣に秘密を考えてくださる方が多く、秘密の魅力を改めて感じます。

この活動の目的は、秘密そのものを知りたいというよりは、秘密の存在を楽しむ、ということ。「ひみつ屋」と出会うことで、お客様が自分自身の秘密を考える時間を作れていることが嬉しいです。
2018年には、週刊文春に活動内容を取材していただきました。

現在は、ホームページやSNS上で秘密を集めています。郵送していただいた秘密を、ひみつ屋が石板状に固める「ひみつ屋リモート参加キット」というグッズも新たに作りました。
秘密は世界中の人が持っているもの。いずれは世界の誰かの秘密を集めてみたいです。
 
■Profile:
ひみつ屋
誰でも持っている「秘密」をみんなで楽しむために活動しています。秘密をコーティングした「誰かの秘密入りオブジェ」・公開したい秘密を集める「誰かの秘密」などのプロジェクトを継続中。2018年から活動開始。
誰かの秘密プロジェクト https://www.himitsuya.com/
Twitter @himitsu_yasan

▶イベントのおしらせ:
3/27、28「マニアフェスタvol.5」にオンライン出展し、「ひみつ屋リモート参加キット」の販売などを行います。「ひみつ屋リモート参加キット」は、マニアコンビニ心斎橋店でも販売中。