2021-04-07 11:06:27 インタビュー
――まず神津オブシディアンラボの活動をはじめたきっかけと活動期間を教えてください。
――長く続けていらっしゃるんですね。活動名はどのような意味があるのでしょうか?
「オブシディアン」というのは黒曜石の英名です。今住んでいる神津島における黒曜石の研究所ということで「ラボ」という名前を組みあわせ、神津オブシディアンラボという社名にしました。――黒曜石の魅力にここまで取りつかれた理由を教えていただけますか?
――当時から生粋の石好きだったのですね。
はい、子どもの頃ディアゴスティーニの「トレジャーストーン」というシリーズをすべてそろえました。確か119巻まであったと思います。――子どもがあれをすべて揃えるのは並大抵ではないと思います。その後、黒曜石の魅力に取りつかれたのですね。
――修行先は北海道のどの辺りだったのですか?
帯広の少し北にある足寄(あしょろ)という場所です。北海道は黒曜石の一大産地で、その中でもオーロラのような模様を持つ玲瓏石(れいろうせき)と呼ばれるものがあり、それを磨いている方に基礎的な部分を教えて頂きました。――確かにそれは大きなポイントですね。黒曜石の販売をはじめる前と後で、何か気持ちに変化はありましたか?
最初はこれで食べていけるか不安な面もありましたが、実際に作品を作って販売できるイベントもたくさんあることが分かり、なんとかなるものだという実感はありますね。――プライベートとのバランスのとり方で気をつけていることはありますか?
独り身な上好きなことを仕事にしたようなものなので、本業とプライベートの差は現在あまりないのですが、黒曜石一辺倒にならないよう他の仕事や趣味にも積極的に取りくむようにしています。新しいアイデアのきっかけにもなりますしね。――採石の際に危険な場所に行くという意味ですか?
――それは危険ですね。ちなみに採石現場が危険ということなのですが、どういった場所に行かれるのでしょうか?
島の集落に比較的近い産地もありますが、砂利のような黒曜石が広がっているまっ黒なガラス質の砂浜に行くことがあります。島の最果ての場所ということもあり、ロープをつたって崖くだりをしなければたどりつけません。――そういった場所は事前に目星をつけてから行くのでしょうか?
――自分が好きだと思うものを継続するコツがあれば教えてください。
――神津オブシディアンラボでイチオシの商品とその理由を教えてもらえますか?
――制作時のこだわりを教えてください。
元々の形を活かすことです。石によって個体差があるので、それにあわせた加工をするよう心がけています。――石の形成はどのように行うのでしょうか?
――作品を購入するお客さんに共通点はありますか?
年齢層にかたよりはありませんが女性が多い傾向にあります。最近はパワーストーンとしての効能を求めて購入される方が多いですね。つい先日購入された方は瞑想に使うとおっしゃっていました。――最後にこれから制作や販売をはじめる人にアドバイスを一言お願いします。
私も「気がついたらこうなってました」というタイプなのでアドバイスしづらい部分はありますが、ある程度の直感は信じるべきだと思います。「これはイケるな」と思ったらそれを信じて、まずは勇気を持ってやってみることが大事ですね。