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土器にドキドキ!縄文王国・山梨で土偶アクセサリーを作る

Do_Goods
マルシェル1周年記念としてはじまりました「注目のクリエイターインタビュー企画」。今回は、土偶モチーフのアクセサリーを作られている、株式会社ピースプランニングの遠藤あや美さんです。
活動のきっかけや制作過程、商品へのこだわりなどについてお話を伺いました。

――まずお名前(活動名)と由来を教えてください。

――まずお名前(活動名)と由来を教えてください。
「Do_goods(ドゥグーズ)」という名前で縄文時代の土偶や土器を制作しているアクセサリーブランドです。「グッズ(goods)で楽しいコトをする(Do)」をコンセプトに、この名前をつけました。

――なるほど、土偶とgoodsがかけ合わさった名前なんですね。

アクセサリーを身につけてお出掛けしたり、写真をSNSにアップしたり、オブジェを飾っておうち時間を楽しんだりしてもらいたいという願いが込められています。

――Do_goodsの活動をはじめたきっかけを教えてください。

私たちは山梨のジュエリーアクセサリーメーカーで、動物などをモチーフにした具象ものの作品や、さまざまなジャンルのアクセサリーを制作しています。
山梨県は古くからジュエリー産業が盛んで、日本でもトップクラスの加工技術や出荷量を誇っています。同時に縄文王国と呼ばれるほどたくさんの遺跡があり、美しい土器や土偶が多数出土しているのです。縄文のことを知れば知るほど、その時代の技術の高さやデザインの美しさに魅了され、私たちの技術でアクセサリーにできないかという想いにたどり着きました。

――山梨県は縄文王国だったのですね。ちなみに、どのくらいの活動歴になるのでしょうか?

最初の作品ができたのは、2019年暮れです。販売をはじめてからは、今日でちょうど1年くらいになります。

――これまでの活動に中で印象に残るエピソードがあれば教えてください。

――これまでの活動に中で印象に残るエピソードがあれば教えてください。
商品開発にあたりさまざまな課題に直面しましたが、素晴らしい職人たちに恵まれ、一緒になって解決しながら今日に至っています。

Do_goodsではワックス原型師という職人の技術でアクセサリーの原型を作っています。これは樹脂を手作業で削り出し原型を作る技術で、土偶の細かい部分まで再現できるかどうかはこの作業にかかっています。

――優れた職人技がDo_goodsの作品を支えているというわけですね。

手作業
今のジュエリー業界は3DCADというコンピューターでの制作が主流となってきております。こういった職人の活躍の場が失われつつあるのですが、縄文アクセサリーを通して職人の高い技術を世に広めていけることに喜びを感じます。

また縄文アクセサリーのメイン素材は純銅なのですが、この鋳造がとても難しいです。素材の仕入先を変えてみたり工程を見直したりしたことで、ようやく安定した製造ができるようになりました。

華々しいエピソードではありませんが、私たちのアクセサリーはこういった職人たちの熱意と高い技術力がなくては作れません。自分たちの仕事に誇りをもって日々コツコツと精進している職人には尊敬の念を抱きます。


――販売をはじめてから、変化はありましたか?

――なるほど、土偶とgoodsがかけ合わさった名前なんですね。
今まではBtoBのお仕事が中心でしたが、ネット販売をはじめて直接お客様と触れ合えるようになりました。作品に対するお褒めの言葉や応援のお声をいただけるようになり、皆様の励ましが次の創作への原動力になっています。

――Do_goodsのイチオシ商品とその理由を教えてください。

――Do_goodsのイチオシ商品とその理由を教えてください。
マルシェルで販売中の「縄文 土偶 ペンダントミニオブジェ(遮光器土偶//659-159)」です。

Do_goodsの出発点になった商品で、企画段階からアイデアを温め育ててきました。縄文の顔ともいえる存在ですので、「土偶」といえばこの形を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

今ではこのミニ土偶のほかにも、さらに小さい豆土偶や米土偶も販売しております。並べてみるとワックス原型師の技術の素晴らしさを、より一層感じることができます。

――縄文ファッション上級者におすすめの商品はありますか?

――縄文ファッション上級者におすすめの商品はありますか?
「縄文土器オブジェ(出産文土器/659-299」です。

これは女性の出産シーンをモチーフに作られていて、赤ちゃんがお母さんのおなかからまさに生まれようとしている瞬間を表しています。

縄文時代の遺跡は妊婦や出産に関するものが多く出土しており、出産文土器もその一つです。生命の神秘を大切にする縄文人の感性を感じられ、私自身が縄文の沼にはまったきっかけでもあります。
出産文土器

――制作のおおまかな流れを教えてください。

――制作のおおまかな流れを教えてください。
まず県内の博物館を訪れて学芸員の意見を参考にし、どんな土偶や土器を作ろうか方向性をまとめます。学芸員の皆さんは縄文の世界への愛が強く、それぞれ好みの時期やおすすめの土偶について語ってくれることがよくあるのですが、そのようなお話を参考にすることも多いです。

方向性が決まったら博物館から3Dデータや画像を取り寄せ、作品を作るための許可申請書を提出します。

――作品を作るために正式な許可まで取得しているとは驚きです。

許可が下りたら、ワックス原型師と博物館からの資料をもとに、ディスカッションを行います。その後何度か原型を試作し、学芸員に確認してもらいます。OKがもらえれば、次は鋳造工程です。

鋳造工程
鋳造工程
鋳造工程

――作品を制作するうえでのこだわりはありますか?

鋳造に純銅を使う点がDo_goodsの大きな特徴です。一般的なアクセサリーの鋳造には金やプラチナ、真鍮(しんちゅう)などを使用するケースが多いですが、これらは土偶や土器の質感にあわないのです。

純銅の鋳造は非常に難しいのですが、職人と相談して素材の仕入れ先や作業の工程を工夫することで、作品としてのクオリティに仕上げることができました。縄文マニアの方に金や銀で作ったものと比べてもらっても、絶対に純銅のものを選びますね。

――制作、販売に関して、今後の目標はありますか?

縄文ファッションはニッチな世界なので、この商品だけで会社のすべての売上をまかなうのは難しいです。しかし「縄文アクセサリーといったらDo_goodsさんだよね!」といってもらえるようになったら本望と思っています。

今年は北海道・北東北の縄文遺跡群が、世界遺産に登録される見込みです。認定されたタイミングで私たちの作品を思い浮かべてもらえたらうれしいです。

――ハンドメイド業界について「こうなって欲しい」という想いや希望はありますか?

新型コロナウイルスの影響で、ジュエリー業界の売上が下がっており、非常に苦しい状況です。しかしワックス原型師などの高い技術力が評価され、「手作りでこれだけのものが作れるんだ」という価値が認められるような風潮になることを願っています。

――これから制作や販売をはじめる人に対してアドバイスをお願いします。

好きな世界を極める努力を続け、自分の世界を築けたら、きっと素晴らしい作品ができると思います。マルシェルのブログのような機能を使うと、作品だけではなく想いも一緒に世の中の皆さんにお伝えできるので、ぜひ有効活用してください。
販売風景


aminbo
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■Profile:
Do_goods
遠藤あや美(株式会社ピースプランニング)
山梨県でジュエリーアクセサリーを企画・製造している、株式会社ピースプランニングで土偶や縄文土器をモチーフにした雑貨を制作。

▶ブログ:https://blog.goo.ne.jp/dogoods4
▶出品物一覧::https://marchel.goo.ne.jp/dogoods4

Do_goodsさんも参加する「縄文ドキドキ展」が現在東京スカイツリーで実施中です。直接Do_goodsさんの縄文アクセサリーを見て買える機会です!

「縄文ドキドキ展」

会期:2021年3月5日〜4月4日
場所:京東都 東京スカイツリータウン・ソラマチ店
東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ4F イーストヤード10番地