『マルシェルコラム』作品づくりの刺激になる記事を配信中!

植物をモチーフにするガラス作家・河野千種(こうのちぐさ)

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マルシェル1周年企画として始まりました、「クリエイターへのインタビュー企画」。
今回は、河野千種(こうのちぐさ)さんをご紹介します。バーナーの炎でガラスを溶かす技法を使い、主に植物をモチーフにしたガラス作品の制作を行っている河野さん。
ガラスの魅力と自分の感覚を照らし合わせながら形にしています。
作品自体の美しさはもちろん、実際の植物の尊さも思い出すような、素敵な作品づくりの背景を伺いました。(マルシェル運営)

植物を題材にしたガラス作品

植物を題材にしたガラス作品
バーナーワークという技法を用いたガラス作品を制作しています。

朝露を纏った植物をモチーフにした“Morning dew plant”シリーズや、物事のはじまりを植物の種に見立てた“the seed of beginning”シリーズ。近年はこの2つを題材にしています。

作品は、ギャラリーや百貨店での展示会と、マンションやホテル等の公共スペースにもおさめたりしています。
 

ガラスの魅力と自分の心を照らし合わせる

ガラスの魅力と自分の心を照らし合わせる
ガラス素材ならではの特徴や、魅力を活かした作品を目指しています。

ガラスの透明感、繊細さ。しかし力強くも感じる輝きや、瑞々しく潤いのある表情。

そういったガラスの魅力と、自分の心が潤う感覚、満たされる感覚とを照らし合わせながら、作品の題材を選び、形にしています。
 

気軽に楽しんで貰うための壁掛け作品

気軽に楽しんで貰うための壁掛け作品
私の作品は立体作品なので、お求め頂いたお客様は、ご自宅のエントランスや棚、デスク等に設置してくださります。

しかし、小さいお子様や、ペットと生活している方は設置する場所が限られてくるのが難点。ガラスは衝撃をあたえたら壊れますし、その際怪我をする可能性もあります。

私自身も、自分の作品を住空間に設置するのは少々緊張感があります。

そこで、もっと身近で気軽に作品を楽しんで頂きたいという思いから、壁掛け作品を摸索してきました。

立体作品の良さを残しながら、壁に飾れるほどの量感におさめるデザイン。そして壁掛けだからこそ可能なデザインをと摸索してきたものが、ここ数年でようやく形になり、反響も頂けるようになりました。
 

初めましてで、朝露や作品の美しさに共感し合う

初めましてで、朝露や作品の美しさに共感し合う
朝露を纏った植物をモチーフにした“Morning dew plant”の作品を見てくださったお客様の中には、朝露を纏った植物を実際に見たことがある方もいらっしゃり、興奮気味に話し掛けてくださることも。

実際に見た時の美しさや、その時感じた朝の清々しい空気感。それを作品にした時の美しさ。早朝の一瞬にしか見る事のできない儚いその姿を作品として形に留めておく事……。

はじめてお会いした方と、自分の大切にしていることを共感し合えるというのは、この仕事ならではの素敵なことだと感じる瞬間です。
 

あると元気になる存在をつくり続けたい

あると元気になる存在をつくり続けたい
展示会場で出会ったお客様から、私の作品を見ていると“心が潤う”“見ているとポジティブになる”との声を頂くことがあります。

先述のとおり、私自身の心が潤い満たされる感覚を、ガラス素材の潤いのある表情と結びつけて制作している面もあるので、自分以外の他者にも同じように感じ取って頂けるということは、私の作品が自己完結の域から一歩踏み出し始めたということなので、嬉しく感じます。

今後は、ホテルやマンションだけでなく、病院の待合室やカフェの一角など、公共スペースに作品をおさめる機会を増やしていきたいです。
なくても平気だけど、あるとちょっと嬉しい、元気になる。そんな存在をつくり続けたいです。
 
■Profile:
河野千種(こうのちぐさ)
バーナーワークという技法を使い、ガラスを溶かしてもの作りをしています。アートピースを主軸に、花器やグラスなどの日用使いのできるものも制作しております。現在は、群馬県内に作業場を構え活動中。                          

Instagram @chigusakono

イベントのおしらせ:
● 2021年7月23日〜8月8日
ここちcomfort gallery(広島県)にて二人展

● 2021年9月1日〜6日
福岡•三越(福岡県)にて三人展

●2021年8月11日〜24日
日本橋高島屋(東京)にて「夏のうつわ展」

●2021年9月28日〜10月3日
代官山ヒルサイドテラス(東京)にて「'21 日本のガラス展」