従来の「入れる」から、「包む」という袱紗(ふくさ)の機能を発想のもとにした、スマート&ミニマルなウォレットが[fu・ku・sa]です。
その発想の元になったのは、フランスのパリで行われたイベント「Furoshiki Paris」でした。西洋では財布やバッグは「箱」であり、その中に「モノを入れ込む」という文化です。一方、風呂敷はモノの形に合わせて「包む」ことで自由自在に変化します。そのような日本の柔らかな思想と文化にパリ市民は驚嘆しました。
その発想を元に、フランスのクリエイターと日本の工房が作り上げた財布が[fu・ku・sa]です。
袱紗(ふくさ)も風呂敷と同様な、贈り物を包む方形の布です。そこには包装としての実用性はもちろんのこと、のし袋や水引きがくずれることを防ぐという心遣いが込められています。
[fu・ku・sa]は、袱紗のように機能的でありながら、やさしくお札やカードを「包む」財布です。
1)厚さ4mm、重さ20gの究極のミニマル
厚さはたったの4mmですが、あえて機械的な折り目をつけていないために最初はふっくらとした形状を保ちます。そして使い込んでいくうちに馴染んでいき、あなた独自の自然な折り目がつくことで、自分らしい[fu・ku・sa]の魅力が増していきます。薄くて軽いですが、お札も十分に収納でき、カードは4~5枚を収納できます。ちょっとしたお買い物だけではなく、普段使いの財布としても不自由ないだけのお金とカードを持ち運ぶことができます。
2)留め金に「小鉤(こはぜ)」
私たちが最もこだわり抜いたのは、留め金です。従来の財布ではホック、ファスナー、マグネットなど様々な金具がありますが、[fu・ku・sa]の魅力を引き出しす方法として最後に辿り着いたのが「小鉤(こはぜ)」でした。小鉤は、足袋やきゃはんなどの合わせ目を留めるために日本で古くから使われてきた金具です。そのデザインの美さに加え、布に隠れてもしっかりと留める役割を果たすという先人の知恵を取り入れました。
3)イタリアの名門・INCAS社の高品質レザーを使用
[fu・ku・sa]の素材には、エルメスやプラダなどの有名ブランドも使用する、イタリアの名門・INCAS社のカーフレザー「PARMA CALF」を使用しています。カーフは牛革の中でも希少価値が高く、上質できめ細かな質感が特徴的です。「PARMA CALF」はその中でも「革の王様」と呼ばれる、植物性のタンニンのみで長い時間をかけてじっくりとなめした天然素材100%の革です。表面の綺麗なきめの細かさとしなやかさが[fu・ku・sa]の上品なクオリティを醸し出します。
4)自然環境への配慮
財布やバッグなどで使われる本革の多くは、クロムなど重金属系の工業製品を使用しています。しかしそれらは強い毒性を持ち、環境にも決して優しいものではありません。
[fu・ku・sa]に採用している本革は、植物を使用した100%ナチュラルな「フルベジタブル・タンニンレザー」です。このようにINCAS社は環境への配慮を怠らず、素材を大切に使い、そして安全に地球に還すということに力を入れて取り組んでいます。
5)京都の工房で一つひとつ丁寧に
イタリアの匠が丹精込めて作り上げた一級品の革素材を受け継ぎ、京都の工房でひとつひとつ想いを込めて手作業で丁寧に作りあげ、皆さまの元へお届けします。
素材の風合いを活かしながら、静かな華やかさを感じさせる、そんな4色を厳選してご用意しました。
こちらからご注文いただけるのは「百塩茶(ももしおしゃ)」です。赤みのある焦茶色で、百塩の「百」は回数の多いこと、「塩」は何回も染め重ねた色を指しており、その染法から名付けられた江戸時代の染色です。